メリット
兼業投資家でも取引しやすい時間
米国市場は取引時間が日本時間で23:30~翌朝6:00(サマータイムでは22:30~5:00)となっています。
日中仕事をしている人でも寄り付き(その日の最初の取引)や引け前(取引終了間近)でエントリーしやすいため、日本市場の寄り付きや引け前に仕事でエントリーできない人におすすめです。
圧倒的な流動性
アメリカ市場は世界からの注目度が最も高いため活発に取引されており、売買がしやすいです。
成長力の強さ
アメリカ株の指数であるNYダウは30年間で約13倍にも成長しており、一時的に下がることはあっても、基本的に右肩上がりで上昇しています。
また、GAFAM等の世界トップレベルの企業に投資できるのもメリットでしょう。
株主還元意識が強い
米国企業はROE(自己資本利益率)、配当性向などを重視し、自社株買いや増配に積極的で株主を非常に意識しているため、日本株に投資するよりリターンが増えやすいです。
1株から取引できる
日本株ではミニ株・単元未満株等を利用しなければ100株からしか取引できませんが、米国株は1株から取引が可能です。
小資金でも、投資先の選択肢が幅広いので日本株に比べて1株あたりの金額を気にしなくて済みます。
また、分割で買ったり売ったりしやすいので、ある程度利益が伸ばせたら半分売ってみることもできます。
デメリット
為替リスクがある
株をドルで買う必要があるため、買ったときより円高になればその分損失になります。
株価が上昇したにも関わらず、円高が進んだことによって損失を出してしまうこともあります。
逆に、円安になれば利益が伸ばせます。
言い換えれば株をやりながらFXもやっているような感じです。
ですので、ドル円相場が円安に進んでいるときや値動きが落ち着いているときにエントリーするのがおすすめです。
取引手数料がかかる
ほとんどの証券会社が約定金額×0.495%(税込)を採用しており、例えば10万円で約定すると495円手数料が引かれるようになっています。
ストップ安・ストップ高が無い
日本市場では投資家保護のために、値幅制限を設けて段階的に下落するようになっていますが、米国株ではそれがない為に、一気に急落・急騰する可能性があります。
ファンダメンタル分析が難しい
米国株なので当然決算書等も英語であるため、読み解くのに英語力が必要になってきます。
また、企業のニュース等も現地の方が圧倒的にアドバンテージがあります。
ですので米国の投資家に比べて不利な条件で戦う必要があります。
為替手数料について
為替手数料とはドルを円に変えたり、その逆をする際に発生する手数料ですが、近年リアルタイム取引については手数料無料の証券会社が増えています。
SBI証券・楽天証券・松井証券のリアルタイム取引については円→ドル、ドル→円ともに無料となっています。
株を購入・売却する際に円貨決済・外貨決済の選択肢がありますが、必ず外貨決済にするようにしてください。
円貨決済は円だけで取引するため、外貨決済に比べて手間はかかりません。(為替取引を自動でやってくれる)
しかし、円貨決済では為替手数料を取られるため、もし買いも売りも円貨決済した場合には二重に手数料を取られます。
また、円貨決済で売った場合は円で受け取るので次に買う際にも円→ドルの取引が必要なためまた為替手数料が必要になります。
外貨決済をする場合はまず為替のリアルタイム取引(手数料無料)で円をドルに変えてから株を購入し、売却時にはドルで受け取るため、手数料が無料になります

- 円貨決済は手間が少ないが為替手数料がかかる
- 外貨決済は為替のリアルタイム取引をすれば為替手数料が無料
まとめ
為替リスクや手数料があるが、それ以上に米国経済の圧倒的成長力があり、非常に魅力的
1株から取引できるので小資金でも始めやすい
逆に、円だけを持っているリスクを考えて資産の一部をドルで持っておくために、日本株だけでなく米国株に投資することで、リスク分散ができる