上昇トレンドの起点を探る
過去のチャートや現在上昇トレンド中の銘柄の上がり始めに注目していろんなチャートを見てみると銘柄が違っていても動きのパターンが結構似ている場合が多い
その起点を探ることで上昇トレンドの始めから終わりまでの上昇分を余すことなく得られる
上昇パターン
ダブルボトム①
これは説明不要なくらい有名な形状。
2回目の底値が更新しないで上昇するパターン。その派生としてトリプルボトムがあり、ダブルボトムより信頼が置ける。
ただし、こんなにわかりやすいダブルボトムはなかなかお目にかかれない
エントリーポイント:2つ目のボトムのから反発したタイミング

ダブルボトム②
一旦短期移動平均線と中期移動平均線がゴールデンクロスするものの、長期化はせず移動平均線がデッドクロスし、その後、上昇前の底値を更新せずに反発し、そのまま上昇するパターン。
これは2つのボトムが離れているのでパターン①より分かりにくく、ダブルボトムを知っている人でも見逃してしまいがちなので注意が必要。
ダマシのゴールデンクロス後に高確率で発生するためダマシにあったあともしっかりその銘柄をウォッチしておくことが非常に大事(ダブルボトム①がダマシだった場合でもその後に発生する可能性あり)
このタイプはパターン①よりダマシが少なく頻出なのでおすすめ。
エントリーポイント:ボトムから反発したとき

一旦ゴールデンクロスし移動平均線付近で反発しながらそのまま上昇するパターンかと思いきやデッドクロスして上昇前の底値にタッチ その後再度ゴールデンクロスして見事上昇トレンドに成長
レンジ相場上抜け
ダブルボトム以降も高値更新ができずにレンジ相場に入ったあとに上抜けた場合、その後上昇しやすい
レンジ相場は見方を変えれば、ダブルボトムやトリプルボトムよりさらに底堅いと言えるのでよりダマシを減らせる
エントリーポイント:レンジ相場を上抜けたとき

V字回復
下落トレンドからダブルボトムもなく上昇トレンドに移行するタイプ
また、このタイプは長期化しにくく、一旦上昇前のボトムまで下げて前述のダブルボトム②に移行するパターンも多いので、長期トレンドにならなくてもウォッチしておくと良い
エントリーポイント:反発してすぐにエントリーせず2つ目以降の反発からエントリーが望ましい

一旦支持線をした抜けるもその後すぐに反発して上抜け
ダブルボトム等の下値支持線を一旦下抜けるも、下げ過ぎ感から反発して上昇トレンドになるパターン
決算後の下落等の下げ後に起こることがある
エントリーポイント:支持線を上抜けたとき

利確タイミング
①移動平均線のデッドクロス
メリット:デッドクロスが来るまで持ち続けるのでトレンドが長期化した場合、最も利幅を伸ばせる
デメリット:デッドクロスしたときには大幅下落している可能性がある
デメリット対策:デッドクロス手前(後述の②等)で売る
②移動平均線を株価が下抜けたとき
メリット:デッドクロスのデメリットであるタイミングの遅さを回避できる
デメリット:利確後にすぐ反発する可能性がよくある
デメリットの対策:利確後に反発したら再度エントリー
③高値更新ができなかったとき(ダブルトップ)
ダブルボトムの逆で下落のサインになることがある
ただし、小さい山であればレンジ相場に突入して再度上昇することがあるので、その場合はレンジ相場を下抜けたときに利確。

④決算前
決算後の暴落を警戒して利確する。
もちろん、急騰する可能性やあまり影響がない場合もあるのでハイリスク・ハイリターンを狙うのであればホールドしてもOK。
また、半分だけ売って様子見するのもあり。
高値圏ではダメージが大きいため、決算またぎはおすすめできない。

⑤急騰後の利確タイミング
まず急騰した材料を探し、上昇が継続しそうかどうか判断する。
迷ったら、半分売って様子見るのがおすすめ。
損切りタイミング
損切りは非常にシンプルで、ボトムからの反発でエントリーしたら、ボトムを下抜けたら損切りでOK
特定のラインを上抜けたときにエントリーしたならそのラインを下抜けたら損切り
ボトム付近に逆指値を入れておくことで、迷わずに損切りができる
損切りしたあとに最上昇したら、もう一度エントリーすれば良い
大事なのは希望的観測でホールドせず、エントリーの根拠(ボトム等)が崩れたらさっさと切ること