チキン利確で負け続ける初心者
誰しも買った株が上昇しているうちに売りさばきたいものである。しかしいつになったら売るべきなのかは初心者には難しく、本来であれば損小利大(損は小さく、利益は大きく)を目指すのがベストであるものの利益が出るとすぐに利確したがってしまう。トータルでプラスになればまだしもよくあるのが「損切りは遅くて利確が早い」。どう頑張ってもマイナスにしかならないトレードをしていることも。
平均足とは
計算式は
平均足の始値=(前日平均足の始値+前日平均足の終値)÷2
平均足の終値=(当日始値+当日高値+当日安値+当日終値)÷4
となっておりその名の通り前日と当日の平均値を使った指標です
実際使用するときにはこれを覚えている必要はないです
平均足ホールド戦法
普段チャートを見るときは皆さんローソク足を見ている人がほとんどだと思います。
そのローソク足の代わりを務めるのが今回の平均足。
下のチャートは同じ期間の任天堂株をローソク足と平均足で表示しています。

平均足のチャート

見比べて分かる通り、平均足チャートはローソク足に比べて陽線と陰線がくっきり分かれやすく上昇トレンドなのか下降トレンドなのかが分かりやすい。(レンジ相場のときは陰陽が入り乱れる4)
これを利用して陽線が出ている間はホールドし、陰線が出たらすぐ利確すれば損小利大を目指せます。
これから具体的な方法を紹介します。
エントリーのタイミング
陽線1個目あるいは直近の最高値を更新したタイミング
遅れれば騙し(上昇が続かない)が減る分、利幅が減り、高値づかみのリスクも増える
基本的に順張り手法が有利なので上昇トレンド中の銘柄を選ぶ(下落トレンド・レンジ相場は避ける)
上昇トレンド中のレンジ相場の場合はレンジ上抜けしたときの陽線でエントリー
利確タイミング① 逆指値で自動利確・損切り
1つ目の手法は利確と損切りを自動化するやり方です
平均足はローソク足と違い前日の株価が影響するためローソク足より反応が遅くなります
つまり陰線が出てから売るのでは遅い場合が多々あります。(陰線が出た頃には大幅下落している可能性あり)
そこで前日の平均足の安値に逆指値を入れておき、安値を更新するたびに逆指値を入れ直すことで自動で利確と損切りをすることができます。(下の図を参照)
ローソク足と違い、平均足では多少の値下がりでは前日の安値を割ることはないのでちょっとした調整があってもホールドすることができます。

利確タイミング② 直近の最高値
勝率を上げたい場合は前回の最高値に到達したときに利確するのもあり
コツコツ増やしたい場合はこちらがおすすめ
200株以上ある場合は半分売って残りは①の手法に身を任せるのがメンタル的に楽
ただし最高値更新時に購入した場合やトレンド転換時には使えない点に注意
平均足の注意点
平均足はトレンドを明確にしやすい一方で前日の株価が影響するためローソク足より反応が遅くなります
例えば、ローソク足だと長い下ヒゲをつけた次の日に上昇すれば反発だと判断できるのですがその時点では平均足は陰線な事が多いため、その次の日に陽線になることが多いです。
また、ローソク足のテクニカル分析をせずに平均足が陽線になっているからと安易に買いに向かうのはNGです。ローソク足で見たら絶対に買わないようなタイミングで買ってしまう可能性もあります。
それに加え、値動きの激しい銘柄だとと利確タイミング①の手法では損切り回数が多くなる可能性もあるので過去の平均足チャートを見てこの手法で成功できそうかもチェックすると良いでしょう
あくまでも平均足とローソク足の両方を見て、チキン利確を回避し、利益を伸ばすために有効的に使っていくのがおすすめです。